「セイコマ」と聞いて、それが何だか分からない北海道人はいませんが、道外の
方にはほとんど馴染みがないかも知れません。
北海道人にとって、コンビニといえば、セブンイレブンでもなく、ローソンでもなく、
そしてファミマでもなく、ましてやデイリーヤマザキでもなく、なんといってもセイ
コーマート、略してセイコマなのです!!
現在、道内にあるセブンイレブンの店舗数が830なのに対して、セイコマは1033。
他のコンビニが全く一顧だにしない、利尻島、奥尻島といった離島にまで、その店
舗網は広がっています。
道内の都市部はさておき、郡部に暮らす者にとって、セイコマは暮らしの柱、とい
う以上に、生活の命綱になることさえあります。
買い物の大半をセイコマに頼っている、という方も多いかも知れません。
品揃えも豊富で、他の大手チェーンでは取扱の少ない生鮮食品がたくさん並んで
います。北海道だけあって牛乳も美味しいし、もともとは酒屋さんだったということ
もあり、ワインの種類とその安さが魅力です(400円で美味しいイタリア・ワインが
楽しめます)。
そして、他のコンビニに真似ができないのが、ホット・シェフ。
店内の厨房で、弁当・おにぎり・ホットスナックを手作りし、温かいまま販売して
います。まあ、小規模ほか弁のようなものですね。
添加物の少ない、あたたかなお弁当が食べられます。
北海道で生活を始めて驚いたのが、セイコマの折り込みチラシが新聞に入っていた
ことです。
これも他の大手コンビニにはないことだと思います。
その日の特売品、特価品などあって、なんだかスーパーのようです。
丸谷社長談、「日本では過疎の停滞地域と見られがちな北海道も、グローバルスタ
ンダード目線では、スイスの2倍の国土と、フィンランド並みの約19兆円の道内総
生産を持つぜいたくな市場」なのだそうです。
ところで…
夏の間、店先にずっと業務用扇風機が置いてありました。
閉店後、ポリシャーをかけて床を乾かしているのかなあと思っていたのですが、それ
にしてもずっと置きっぱなしです。
なぜ? どうして??
夜買い物に行って、そのわけがやっと分かりました。
夜間に、扉の前で強力な風を発生させて、灯りに群がってくる蛾や羽虫を吹き飛ばし
ているのでした。
そうしないと、ドアのガラスが虫だらけになって、更に店内にも大量の虫が乱入して
大変な騒ぎになってしまうのでした。
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ラベル:コンビニ