2012年10月24日

ビートの収穫

てん菜


今、北海道ではビートの収穫の最盛期。
車で走っていると、そこここに、掘り起こされたビートが山積みにされています。


ビートとは、てん菜(甜菜)のこと。
別名、サトウダイコンとも言われ、砂糖の原料となります。

見た目はダイコンのような、あるいはカブのような感じですが、「分類上はほう
れん草と同じアカザ科に属する」そうです。


てん菜


根の部分をしぼってその汁を煮詰めると砂糖になります。
てん菜6kgで、約1kgの砂糖をつくることができる、ということです。



てん菜



収穫作業は、まず、てん菜の葉の部分を機械で切り落とし、その後、別の機械で
根の部分を引き抜いていきます。

そして、そこここに山積みにされていきます。

この季節、大型のダンプカーによく出会います。
注意して見ると、車体に「ビート運搬車」のステッカーが貼ってあります。

山積みにされたビートは、パワーショベルで持ちあげられ、ダンプカーで製糖工場
に運ばれて行きます。

その光景は、農作業というよりも、土木工事といった感じです。


てん菜


収穫後の葉の部分は、畑にすき込まれて肥料となり、また、砂糖をしぼったかすは、
ビートパルプと呼ばれて、冬の間、牛さんたちの餌になるそうです。

う〜ん、無駄がありませんねえ。


狂牛病などの疾病が起こるのは、牛に、トウモロコシだとか肉骨粉だとか、草以外
のものを食べさせるのが原因、と聞いたことがあります。

牛の胃は、穀物を消化するようにはできていないのです。

夏の間は牧草をいっぱい食べ、冬の間は干し草や食物繊維いっぱいのビートパル
プを食べて育った牛さんたちは、きっと健康に育つことでしょう。



てん菜

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posted by アキラ at 05:34| Comment(0) | 食材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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