今、北海道ではビートの収穫の最盛期。
車で走っていると、そこここに、掘り起こされたビートが山積みにされています。
ビートとは、てん菜(甜菜)のこと。
別名、サトウダイコンとも言われ、砂糖の原料となります。
見た目はダイコンのような、あるいはカブのような感じですが、「分類上はほう
れん草と同じアカザ科に属する」そうです。
根の部分をしぼってその汁を煮詰めると砂糖になります。
てん菜6kgで、約1kgの砂糖をつくることができる、ということです。
収穫作業は、まず、てん菜の葉の部分を機械で切り落とし、その後、別の機械で
根の部分を引き抜いていきます。
そして、そこここに山積みにされていきます。
この季節、大型のダンプカーによく出会います。
注意して見ると、車体に「ビート運搬車」のステッカーが貼ってあります。
山積みにされたビートは、パワーショベルで持ちあげられ、ダンプカーで製糖工場
に運ばれて行きます。
その光景は、農作業というよりも、土木工事といった感じです。
収穫後の葉の部分は、畑にすき込まれて肥料となり、また、砂糖をしぼったかすは、
ビートパルプと呼ばれて、冬の間、牛さんたちの餌になるそうです。
う〜ん、無駄がありませんねえ。
狂牛病などの疾病が起こるのは、牛に、トウモロコシだとか肉骨粉だとか、草以外
のものを食べさせるのが原因、と聞いたことがあります。
牛の胃は、穀物を消化するようにはできていないのです。
夏の間は牧草をいっぱい食べ、冬の間は干し草や食物繊維いっぱいのビートパル
プを食べて育った牛さんたちは、きっと健康に育つことでしょう。
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