室蘭市山手町にある北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校。昨日は、専攻科プロフェッショナル・コースの学生さんの卒業課題のレストランにランチを食べに伺いました。
普段ならこの辺りまで車で60分弱で着くのですが、強い風雪と滑りやすい路面状況のため、90分近くかかってしまいました。
スーパーの脇の急な坂道を徒歩で登っていくと、左手に校舎が見えたので、雪の中をずんずん進んで行ったのですが、入り口が見当たりません。困った…
中を見ると学生さんたちが調理実習をしていたので、「すみませ〜ん、入り口はどこですか?」と叫んでいろいろジェスチャーをしていたら、ひとりの学生さんが窓を開けてくれました。
「玄関は二階で、あそこに停まっているトラックの後ろです」とのこと。
急な下り坂のカーブを曲がりきれずに路肩の雪山に突っ込んで停まっているトラックの陰になっていて、玄関が見えなかったのです。
また戻って、急坂を上り、除雪作業をしていたダンディーなフランス人の先生にご挨拶をして、校舎の中に入ると、事務の女性の方がいらっしゃいます。
「11時にランチの予約をしているとうやと申します」と告げると、「あっ、会場はここではないんです」という予想外のお返事…
なんと会場は中央町にあるとのこと。道順を教わったのですが、なにせ土地勘が全くないので当惑していたところ、なんと校長先生がいらして詳しく教えてくださりました。なんて優しい、心あたたかな方々なのでしょうか。
で、なんとか辿り着いたのですが…
さび付いたシャッターの降りた店が並ぶ、なんだかゴーストタウンのような商店街で、それらしい建物が見当たらないのです。
で、すみません、また電話で伺ったところ…
この建物で間違いない、とのこと。
廃墟・廃屋のようで、中に人がいることを想像できなかったので、目には入っていたのですが、選択肢からは外してしまってたのです。
掲示板にはこんなポスターが貼ってあるし…
もしかして、自分は現代版『注文の多い料理店』の世界に彷徨い込んでしまったのだろうか?
あっ、でも、ここに看板があった!!
シャッターの降りていない入り口もあります。
中に入ってスロープを上ると
おおっ、入り口がありました!!
今回のテーマは「MARIN」とのことで、浮き輪のイラストも描いてあります。
もしかして中に入ると、「お客様、服を脱いで海水パンツに着替えてください」とか言われるのだろうか…
と、おそるおそるドアを開けると
船内のようなイメージで会場がセットアップされていました。

以下、学校のサイトから引用
MARIN(マリン)とは、日本語で乗組員という意味です。私たち全員が出場した、海の魚をテーマとした国際料理コンクールの中で使われた呼称です。その時に得た知識と経験を料理に詰め込みました。
今回のレストラン「MARIN」は「海産物をふんだんに使った料理を、船を想わせる空間で」をコンセプトに、最高峰の先生方から学んだ若手調理師の学生5人の技術と知識の全てを注ぎ込んだ料理でお客様の味覚を魅了します。
とのこと。
可愛らしいお嬢様が料理を運んできて、一品一品、丁寧に説明してくださいました。
調理への情熱と誇りが感じられます。
盛り付けも色鮮やかです。
ひとめ見ただけで美味しいと分かります。
どの料理も最高で、あっという間に頂いてしまいました。
デザートの白玉ぜんざいにのっているクジラクッキーも室蘭らしくていいですね。
5人の卒業生の方々は、みなさんホテルや割烹料理店などに就職が決まっているとのこと。
帰り際、担当の方に「4月からお仕事頑張ってくださいね」とお声がけしたら、とても喜んでくださいました。
今回の体験を通して、すっかり北斗文化学園インターナショナル調理技術専門さんのファンになってしまいました。
本当に素晴らしい学校だなあと思います!!
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